チューブ交換を楽しむチューブ･オーバードライブ･プリアンプ

　チューブ個々の持つ電気特性を、そのままサウンドへ反映させることを主眼に開発しているため、チューブを交換するだけで、サウンド・キャラクターが大きく変化します。チューブでサウンドを決定する構造なので、トーンなどの音質を変える機構は乗せず、シンプルな回路構成になっているため、レスポンスの早さも実現しています。

　GAINはオペアンプへの入力ゲイン、DRIVEはチューブへの入力ゲインとなっており、倍音たっぷりのクリーン･サウンドから、濁りのないオーバードライブ･サウンドまで、２つのノブのコントロールで様々なニュアンスを楽しめます。

　９ボルト〜12ボルトの電圧に対応でき、電圧の変化に対してValve Extremeの反応が変化します。電圧を上げるほどオペアンプのダイナミックレンジが広がり、チューブのゲインも上がります。VOCU AA Power Plantを使って無段階の電圧変化を与えることで、Valve Extremeは新たな表情を見せることでしょう。

　また、上級者のためにオペアンプもソケットマウントにしました。オペアンプを交換して楽しむこともできます。

　基板は、耐久性の確保と個体差を無くすためにプリント基板とパーツの機械実装を選択しましたが、ヴィンテージワイアーによるワイアリングは熟練技術者による手作業です。